1億2000万人の本屋
有名な本屋と、実家の本棚を見比べたときに、共通する面白さについて、考察してみました。
京都の名店「恵文社」
先週、京都の本屋「恵文社」へ。
http://www.keibunsha-books.com/
ここ有名な本屋で、BRUTUSとかで本屋特集なんかあると、だいたい紹介されてます。そんな噂通り、どの棚も面白すぎました。。ジャンルでなく、店員のセンスで本を選んでゆく棚になってて、「別役実→手塚治虫の挿絵のSF本→真鍋博」みたいに紡がれていきます。見たこともない本に、たくさん出会いました。何時間でもいたいですが、京都にいられる時間は決まっていたので、泣く泣く帰省。京都に住んでいて、恵文社に行ったことない人は、一度説教したいです。
都内で一番近い本屋はB&Bでしょうか。こういうキュレーションされた本屋、もっともっと日本に増えてほしいですね。(もしかしたら、たくさんあって僕が知らないだけかもですが。「いっぱいそういう本屋あるだろ」とか、コメントで叩かれるのが怖いです…)
実家の本棚
一方で、実家に戻ったとき、本棚にある本を改めて見ると、プログラムや気象関係の本が。(父は気象関係の仕事してました。)
昔から見慣れてる背表紙だから、もはや風景になっていて、開いたこともなかったけど、初めて1冊とってみました。
「雷雨とメソ気象」。しぶい。。普通なら絶対読むことのない本です。とりあえず軽く読んでみます。
「メソ」とは、マイクロとマクロのあいだに位置する概念。中間の意味。
竜巻の寿命は短く、台風は1週間、季節風の寿命は1年。気象観測において規模と寿命は比例する。
お、面白い…!!!(メソって、まさるさんしか思い出せなかった薄識です…)
いま初めて開いたけど、こんな本だったとは。みなさんも、実家で開いたことない本を読んでみること、おすすめします。(こんど帰省したときには、僕は「防災六法」に挑戦してみます。 )
みんなの本棚を「本屋」ととらえる
つまり、個人の人生や主観がたぶんに入った棚は、基本面白いんです。
みんなの家の本棚を「本屋」と捉えると、すっごく可能性がありそうですね。著名人や学者やセンスのよい人だけでなく、どこかの主婦や、おじいちゃんおばあちゃん、小1、漁師、いろんな人たちの本屋が見たいです。
本は中身だけでなく、どういう文脈で並んでいるかで、面白さが変わることを、恵文社やB&Bから学びました。さらに、その本棚の主が知っている人であれば、その人の人生も垣間みれて、また意義深い。1冊ごとに、その人のエピソードがついてたら、すっごい面白そうだ…、などと妄想が広がります。
これは、何かのサービスにもなりそうだし、自分のプロジェクトとしても、何かにしてみたいと思うジャンルです。今度、友達の家をまわって、本棚チェックをしていこうと思います。
以上、アイデアの0.5pxでした。
(意味なく数ヶ月とまってたけど、再開します。)